皆さんこんにちは!Lindsayです。りんじーって読みます。
今回のブログでは、最近アマゾンプライムビデオに投下されたばかりのドラマシリーズ「モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜」をご紹介します。
「モダン・ラブ」はニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム’Modern Love’に掲載されたエッセーが原案のラブストーリーで、全8話、1話完結という構成。共通点は舞台がニューヨークであることのみで、登場人物は毎話異なります。1話30分前後ですが、サクッと観るには勿体無いほどの良作だらけでした!(と言いながらも、ほぼ一気に見てしまった私…。)
総監督は、同じくニューヨークを舞台にしている「はじまりのうた」や「ONCE ダブリンの街角で」で知られるジョン・カーニー。アイルランド人の彼の作品の特徴は映画好きを唸らせる演出が魅力で、昔はロックバンドに所属をしていたからこその音楽の使い方が絶妙です。「シング・ストリート 未来へのうた」を含め、彼の代表作は音楽をテーマにしたものが多いです。
今回は、全8話の心温まるストーリーが集められた「モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜」の各話のあらすじや感想について、早速書いていきたいと思います。
目次
第一話【私の特別なドアマン】
あらすじ:マンションに住むマギーと、そこのドアマンを務めるグズミンの物語。時には恋愛をし、デートに出かけるマギーですが、グズミンはそのデート相手に目を光らせていました。ところがある日、マギーが人生を左右するほどの大きな出来事に直面します。
マギーの決断と強い意志に感化させられる一本。友達でもなく恋人でもないふたりは、単なる住居者とドアマンの関係ではなく、まるで家族のような絆が芽生えている一番の理解者。愛情を注ぎラストシーンは「やられた〜!」と涙してしまいました。
第二話【恋のキューピッドは世話好き記者】
あらすじ:マッチングアプリの若手開発者のジョシュアは、記者にインタビューを受けていました。話を聞き終えた頃、インタビュアーのジュリーは「今までに本気で誰かを愛したことはある?」と質問します。するとジョシュアは表情を変え、オフレコだという条件で過去に愛したエマという女性について語り出したのでした。
ふたつの恋愛が重なる素敵なストーリー。ジャーナリスト時代のジュリーのエピソードは、すれ違いの恋愛模様に心がぎゅっと苦しくなり、こちらも気付くと頬に涙が…。超絶ダンディなアンディ・ガルシアやキャサリン・キーナーといった名優が出演しています。
第三話【ありのままの私を受け入れて】
あらすじ:レキシーは弁護士事務所で働く優秀なキャリアウーマン。けれども、体調不良で会社を休みがちになっていた。ある朝、スーパーマーケットのフルーツ売り場でジェフと出会い、意気投合をして朝食に出かける。数日後にディナーの約束をしてハッピーな気分でその場を後にするも、彼女にある変化が訪れる…。
アン・ハサウェイ扮する美人で頭脳明晰なレキシーが大きく成長をする物語です。スーパーマーケットでとっても素敵な男性に出会い、意気揚々とするも、その後彼女をガラリと変えてしまう「何か」が始まります…。レキシーのレトロな色使いのファッションも必見!
第四話【夫婦という名のラリーゲーム】
あらすじ:二人の子どもを持つサラとデニスの夫婦は、喧嘩が多いことから共にセラピーに通っていた。共通の趣味を見つけることが夫婦円満の近道とアドバイスを受け、夫婦でテニスを始めるも、途中で口喧嘩が始まり中断してしまう。改めて家族4人でテニスコートを訪れても、子ども共々喧嘩をしてしまう始末だった…。
とてつもなく長い時間を共に過ごした熟年夫婦の悩みの種は、お互いにぶつかり合ってしまうこと。けれども、ずっと同じ状態が続くわけではなく、いつでもやり直すことができるんだということを教えてくれる作品です。
第五話【デートの幕あいは病院で】
あらすじ:ヤスミンとロブはデートで食事に行った後、ロブの引っ越したばかりの家でお酒を飲んでいた。良い感じの雰囲気になったところで、ワイングラスの破片で腕を切り流血し、救急車で運ばれてしまう。
手術を終え目が覚めてもヤスミンはロブの側についていた。まだお互いに何も知らない時に病院で過ごすことになったふたりは、退院までの6時間でデートを再開させるのだった。
普通ならしばらく付き合ってから出すような弱い姿を、デートしたばかりで見せることになったロブ。けれども、それはふたりの距離をグッと縮めることになったのでした。主演の女性は、ダンサーから女優に転身したことで知られるソフィア・ブテラ。存在感のあるカッコいい女性ヤスミン役がぴったりでした!
第六話【パパみたいな人とデート?】
あらすじ:21歳のマディは、11歳の頃に父親を亡くしてしまった女性。職場のロボット工学者の上司ピーターを、本物のパパのように思うようになっていた。
ある日マディは、ピーターと食事をすることに。立派な部屋に招かれ食事をするも、30歳も年上の男性との会話は心地良いものだった。その後も自動車事故に遭いピーターに迎えに来てもらったり、週末も会うようになってゆく。果たして、この関係はどうなっていくのでしょうか…?
この物語は男性側と女性側で意見が分かれそうな作品だと思いました。愛情には種類があり、お互いに同じものを求めていれば成り立ちますが、そうでない場合は…?ピーターがよき理解者で良かったですが、ラストは観た人の想像にお任せされる終わり方でしたね。
第七話【僕らが見つけた家族のカタチ】
あらすじ:同性愛者のトビンとアンディは同棲をしているカップルで、里子を受け入れたいと強く願っていた。初めてのことに悪戦苦闘する中、現在妊娠中のホームレスの女性カーラに出会う。カーラも二人になら我が子を育ててもらいたいと意気投合し、生まれる予定の子どもを待つことに。
ゲイのカップルが養子を迎えるまでを感動的に描いた作品。出産を控えた妊婦と、その子どもを心待ちにしているカップルの心の繋がりがハートウォーミングで、「えっ!?こんなところで!?」という場面でエド・シーランが登場します。
第八話【人生の最終ラップは より甘く】
あらすじ:セントラルパークをランニングする初老の女性マーゴは、同じくランニングに参加していたケンと仲良くなり、食事に出かける。ケンは妻のベティを6年前にガンで亡くしていたが、マーゴという素敵な女性に出会ったことで、デートを重ね一緒に住むことになった。まるで広告に掲載されているような、絵に描いたような幸せな夫婦となったが、その日が訪れてしまう。
マーゴのスピーチが感動的で、涙なしでは観られない1本でした。ラストシーンには嬉しいサプライズがあります!♡
【モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜】予告編
最終話の曲はこちら、’The Lost And Found’。
順番に観ることをお勧めしますが、私が特に感銘を受けたのは第一話の「私の特別なドアマン」、二話目の「恋のキューピッドは世話好き記者」、三話目の「ありのままの私を受け入れて」です。もちろん、最終話も!
全ての物語を鑑賞して感じたこと。それは、「モダン・ラブ」はラブストーリーであると同時に、「シングルマザー、マッチングアプリ、心の病気、熟年離婚の危機に直面した夫婦、同性愛、死別」というようなテーマが、年齢も人種も様々な男女によって繰り広げられます。つまり、恋人と観るのもよし、友達同士、家族で観るのもよしな、非の打ち所が無いハートフルなストーリーを堪能することができるのです。
キラキラしている部分と同じくらい現実的な面も持ち合わせているので、等身大な気持ちで観ることができました。自分に置き換えると、歳を重ねたら「夫婦という名のラリーゲーム」みたいな作品の感じ方も変化するだろうな…と思ったり、幾つになっても見たい素敵な作品たちでした。
調べてみると、ジョン・カーニーが監督をしたのは「私の特別なドアマン」、「恋のキューピッドは世話好き記者」、「ありのままの私を受け入れて」、「僕らが見つけた家族のカタチ」の4作。やっぱり彼の作品には間違いがないですね。
かなりおすすめの作品です。こういう心がほっこりする系の物語、大好き!
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それではまた次の記事でお会いしましょう!See you soon!
Lindsay.