ジュリア・ロバーツ主演のサスペンスドラマ。アマゾンプライムで配信中の「ホームカミング」を鑑賞。

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皆さんこんにちは!Lindsayです。りんじーって読みます。

今回のブログでは、アマゾンプライムで配信中のドラマ「ホームカミング」について書きたいと思います。恋愛映画やヒューマンドラマに出演しているイメージが強いジュリア・ロバーツが主演のスリラー・サスペンスもののドラマです。

1話30分と短く、独特のカメラワークや雰囲気にハマってしまい2日間で見終わってしまいました。早速、あらすじや感想について書いていきたいと思います。

ホームカミング/あらすじ

海辺のレストランでウェイトレスとして働くハイディ(ジュリア・ロバーツ)の元に、国防省の審査官トーマス・カラスコが訪れる。ハイディがかつてカウンセラーとして働いていた「ホームカミング」という施設に入所していたウォルター・クルーズについての調査で、ハイディに聞き込み調査をするためだった。

「ホームカミング」という施設は、戦争からの帰還兵を元の生活に戻す手助けをするためのリハビリ施設として、民間企業のガイスト・グループによって運営されていた。

その施設で帰還兵のウォルターを担当していたはずのハイディだが、トーマスの聞き込み調査によりウォルターについて尋ねられるも、何故か昔のことを思い出すことができない。果たして、「ホームカミング」で何が起こったのか?

ホームカミング/感想

※ここからはネタバレが含まれます※

この作品は、人気ポッドキャスト「ホームカミング」を基にして製作されたスリラードラマで、ジュリア・ロバーツは元々ポッドキャスト版のファンだったそう。ジュリアが演じる主人公のハイディがホームカミングに勤務していた頃の2018年と、ウェイトレスとして働いている現在の2022年の二つの時系列が交互に描かれています。「人の記憶を操作する」という、倫理に反することをテーマにしているので、色々と考えさせられました。

作品の雰囲気はヒッチコックやキューブリックを意識しているそうで、独特のカメラワークや雰囲気が昔の映画のようでした。巨額な制作費が注ぎ込まれるハリウッド映画とは真逆で、人間関係を描いていると、監督のサム・エスメイルは語っています。

ハイディがホームカミングに勤務していた頃の空白の時間が徐々に暴かれていきますが、最終話はどんな展開になるのかとハラハラしました。

昔の手紙を頼りにハイディがウォルターの元を訪れ、やっと再開を果たすことができました。そして、ウォルターはまるで初対面の相手に接するようにハイディに話しかけます。過去の記憶が全てなくなってしまっていると思いきや…、

「フォークの位置がしっかり変わっているではないか!!」

ここからは私の見解になりますが、ハイディはウォルターの幸せを願うあまり、自分の存在を忘れているのなら思い出させたくはないと思い、平然を装いながら会話をします。けれども、ウォルターも全く同じ状況だったのでは?

もしもハイディが自分のことを覚えてくれているのであれば、気づいてくれるはずだろうと、フォークを動かしてサインを送ったはずです。

ウォルターは6週間に渡り投薬をされ続けたので、記憶が残っている可能性は低いかもしれませんが、施設を出る直前にハイディにより過剰に投薬をされているので、もしかすると記憶が蘇っているかもしれません。

そもそも実験中のプロジェクトで、ウォルターたち帰還兵は実験台にされてしまったのですから、薬の効果は不安定なはずですし…。

このラストシーンは、希望を感じさせるとともに、今まで築き上げてきたハイディとウォルターの濃い関係性が感じられ、秀逸さを感じました。カウンセリングを重ね、お互いに時間を共有することで惹かれあい、ロードトリップに出る約束もしていましたもんね。

役の年齢ではありませんが、ジュリア・ロバーツが51歳(!)なのに対し、ウォルター役のステファン・ジェームスは25歳と2倍以上の歳の差があるので、母親が息子を気にかけるような母性愛なのかな、とも思ったり。

ステファン・ジェームスは、最近公開された映画「ビール・ストリートの恋人たち」にも出演している新鋭俳優です。

人の記憶を操作するという点では、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「シャッター・アイランド」のラストを思い出すような終わり方でした。近い将来、このように人の記憶を操作できるようになるかもしれないという点では、ネットフリックスオリジナルのオムニバス海外ドラマ「ブラックミラー」のような不気味さもあります。

ハイディの正義感が強く愛情が溢れた人物像は、オスカーほか数々の賞を受賞した「エリン・ブロコビッチ」でのジュリア・ロバーツのようでした。「ホームカミング」はシーズン2の制作も決定していますが、残念ながらジュリア・ロバーツの出演は無いようです。元々はシーズン1のみへの出演という契約だったとか。

サスペンス系の作品では珍しい、1話30分×10話と短いですが、話の展開が早いので飽きずに観終わりました。シーズン1の最終話のエンドロール後に映像があるので、見逃し厳禁です。タイトルの出方や雰囲気など、古めかしい感じも私好み。続編に期待です!

ホームカミング/予告編

ホームカミング/作品情報

題名:「ホームカミング」(原題:Homecoming)

公開日:2019年2月22日

監督:サム・エスメイル

脚本:イーライ・ホロウィッツ、ミカ・ブルームバーグ

出演:ジュリア・ロバーツ、ステファン・ジェームス、ボビー・カナヴェイル、シェー・ウィンガム、ダーモット・マロニー、シシー・スペイセク他

ジュリア・ロバーツ初のTVドラマシリーズとなった「ホームカミング」ですが、今後、陰謀が暴かれて行く様子が楽しみです。それではまた次の記事でお会いしましょう!See you soon!

Lindsay.

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