皆さんこんにちは!Lindsayです。りんじーって読みます。
今回のブログでは、ネットフリックスに新しく登場した海外ドラマ「ザ・ソサエティ」を紹介したいと思います。このドラマは、登場人物が多いので序盤は顔と名前を覚えるのが大変ですが、『もしも街から大人がいなくなったらどうなるか?』という仮説を実験的に見せてくれているようで、話が進むごとに惹きつけられました。
それでは早速、「ザ・ソサエティ」のあらすじや感想について書きたいと思います。
目次
「ザ・ソサエティ」/あらすじ
ウエストハム高校に通う学生たちが、10日ほどのサマーキャンプにバスで出発。その途中嵐に遭い、道が遮断されてしまったため学校に戻ることになりました。
学校に着くと、街は異様な雰囲気。迎えに来るはずの親の姿も見えず、街で生活していた人たちがどこかへ消えてしまいました。
以前から街で問題になっていた異臭や、壁に描かれたメッセージなど、街には不可解な謎が残る中、高校生たちだけでの生活が始まります。
はじめのうちはお酒を飲んだりパーティを開く高校生たちでしたが、ある事件が起こり、彼らの安全が脅かされる…。
「ザ・ソサエティ」/感想
※ここからはネタバレが含まれます※
このドラマは、小説「蝿の王(はえのおう)」を基にして作られました。小説家のウィリアム・ゴールディング著の「蝿の王」は、飛行機事故をきっかけに無人島で生活を余儀なくされた少年たちの物語で、リーダーを筆頭に助け合いながら生き延びる彼らが徐々に狂気を帯びていく様子が描かれています。(1963年と1990年に映画化もされています。)
この事から分かるように、「ザ・ソサエティ」は、高校生たちだけが住む街での人間関係や社会形成の難しさ、そしてだんだんと狂気に満ちていく人間の残酷さが描かれていて、単なる学園ドラマではなく、子どもから大人へ成長する高校生たちのサバイバルです。
大人がいなくなった街で羽根を伸ばしてどんちゃん騒ぎをする高校生たち。でも次第に家族がいなくなってしまった不安感や、食料や生活インフラに対しての心配の種が大きくなり、リーダーを中心にそれぞれの仕事や役割を決め、社会を形成していきます。
ところが、安全に暮らしていくことは彼らの想像よりも難しいものでした。大勢をまとめるリーダーに歯向かう者が現れ、派閥が生まれます。そしてある夜恐れていた事件が起こり、法がないまま人を裁かなければいけない状況に…。
このように、だんだんと混乱に陥る様子や、危機的状況に陥った時の人間の心理は、とてもリアルに描かれていました。
胸糞悪い映画ナンバーワン、「ミスト」との類似点
私の好きな映画の一つに、「ミスト」があります。街に突如謎の霧が現れ、人々がパニックに陥る様子を描いた物語で、原作はホラー映画の巨匠スティーブン・キング、そして「ショーシャンクの空に」などで知られる名監督フランク・ダラボンがメガホンを取った作品です。「胸糞悪い」と書きましたが、危機的状況に陥った時の人間の行動や心理を的確に描いていて、かなり印象に残っている映画なのです。
「ザ・ソサエティ」に登場するも、じわじわと「ミスト」のような恐怖心が芽生えてきます。「ミスト」に登場する中でMVPを選べと言われたら間違いなくカルトおばさんを選ぶのですが、暴力や信仰で大勢の人々をコントロールしようとする奴が「ザ・ソサエティ」にも登場します。その名はキャンベル。
シーズン1では徐々にその本性が現れましたが、次のシーズンではもっとサイコっぷりを発揮してほしいですね。そこに大いに期待しています!
消えたのは大人たち?それとも…
長々と私の感想を書いてみましたが、シーズン1の最終話で壁に書かれた高校生たちの名前を見て驚愕でした。「’We remember them’(彼らを忘れない)」と壁に描かれていたという事は、高校生たちがいなくなってしまった街が存在しているという事なのか?パラレルワールドが存在するのか?果たして大人たちはどこへ消えたのでしょうか?それとも、街から消えたのは高校生たちなのか?
疑問がたくさん残るまま、シーズン1は終了しました。
私的な見どころは、
・キャスリン・ニュートンを始めとする、若手キャストが魅力(美男美女だらけ)
・シーズン1はまだ序盤だったが、シーズン2ではもっとドロドロして欲しい。
・サイコパスなキャンベルの動向に期待。
シーズン2にも期待大です。
「ザ・ソサエティ」/予告編
使用されている曲は、ビリー・アイリッシュの”Bury A Friend”です。このドラマの薄気味悪い感じにぴったりな選曲です。
「ザ・ソサエティ」/作品情報
題名:「ザ・ソサエティ」(原題:The Society)
公開日:2019年5月10日(金)
監督:マーク・ウェブ
出演:キャスリン・ニュートン、ギデオン・アドロン、ショーン・バーディ、クリスティン・フロセス、レイチェル・ケラー他
それではまた次の記事でお会いしましょう!See you soon!
Lindsay.